一級建築士事務所

なかおデザイン室

ARCHITECT + ENGINEER OFFICE

木製建具

電車での移動中に木製建具の詳細を検討する。

今回は既製品であるアルミサッシや内部建具も一部使うので、自由に設計できる木製建具であっても、既成建具と見え方などを整えながら、考える必要があります。

昨今は、建材の断熱性能が全て数値化されている中、造作建具の性能値は非常に低く設定されているので、認証をとる建物では使いづらいのが実況です。しかし、気密材を詳細に設計し、内部にハニカムブラインドを組み合わせるなどすることで、寒冷地でなければ、必要な断熱性能を確保することが可能です。

造作の木製建具は全ての図面を設計者が描き、それを職人の手によってつくるものですが、図面も製作も時間がかかる分、出来た時の柔らかい佇まいや建築の質を上げる意味でとても重要な要素だと感じています。

理想の窓辺を想像しながら、何の影響も受けずに建具の図面を描く時間は、没頭できる良い時間でもあります。