一級建築士事務所

なかおデザイン室

ARCHITECT + ENGINEER OFFICE

万博

万博と関西での用事のため、夕方から千葉を出発。

翌日朝、ホテルからのシャトルバスで万博会場へ。

猛烈な雨で子供たちも靴の中までビシャンコ状態、悪天候で夕方まで大屋根の上は閉鎖したりと大変でしたが、

おかげ午前中の混雑さはマシだったようで、予約していないパビリオンに入れたり、比較的のんびり見て回ることができました。

大屋根にはいろいろ批判も多かったようですが、これがあることで機能的にもデザイン的にも全体が統合されていて、よくまとめたなあと感じました。

個人的には、パビリオンは展示と建築が関係を持ってつくられているものに好感が持てました。たとえば、分割した建物の間を路地に見立てたサウジアラビア館(設計:ノーマンフォスター事務所)、海と水の展示を2つのドームの中に組み込んだオーシャンドーム(設計:坂茂)。建物内に入れなくても、外部からもその一端に参加できるNTT館みたいなものがもっとあっても良かったと思います。

大屋根の下を散策しているだけでもいろんなパビリオン、トイレなどの建物を見れて楽しいですが、

トイレに関しては、まだ女性トイレに並ぶ状況が見られて、この風景がどこか旧態依然としている雰囲気というか、黙殺されていたことがここでも未解決のように感じられてしまい、どんな手を使ってもこれが改善されていると、21世紀の新しい景色、常識のようなものを肌で感じ取ることができたのかもしれません。

1つ1つの建築には、多くの設計者の様々な工夫や知恵が込められていて、深く調べてから行くともっとそういう英知も理解できたんだろうと反省点もありますが、面白い体験をすることができました。