一級建築士事務所

なかおデザイン室

ARCHITECT + ENGINEER OFFICE

再・林芙美子記念館

これから設計が始まるリノベーション工事の参考に、同年代に建った林芙美子記念館に行く。

この季節は紅葉がきれいなので庭園もとてもいいのですが、建築もいつ見ても新しい発見があります。

この建物は30坪制限のある戦時下の1941年に山口文象の設計で竣工しました。

風が抜けることが強く意図されていたようで、書斎裏にある書庫の本棚まで板ではなくルーバーになっていることに驚きました。

他にも、下屋の上げ裏の仕上が各場所で変えられていたり、フスマにかわいい和紙が選ばれていたり。

玄関の中にある「取次」とよばれる入れ子の室が動線的にも設え的にも重要な役割を果たしています。

林さんは戦争に翻弄された作家という印象があったのですが、

ここを見る限り日々の暮らしをとても楽しんでいた様子が改めてわかって、きっとここでの生活は幸せだったんだなあと感じました。